社長 × 役員 対談

グループ全体の進化を
IT・デジタルによって促進していく

  • 安藤 伊佐武(写真左)

    代表取締役社長

  • ラジャン・ナンダ(写真右)

    執行役員/Chief Digital Officer

将来を見据えた社員教育システムの拡充

安藤 英語やITのスキルを活かしたい人にとっても、第一生命という大きな保険会社グループを支える仕事をしたい人にとっても働きやすい企業、それがDLTXです。
2026年4月より第一生命グループからDaiichi Lifeグループへと変わり、グローバルトップティアカンパニーを目指した活動を実施中です。DLTXもグループの一員として、海外で活躍できる人財を育成し、エンジニア集団として成長しています。
日本の金融機関を支える重要な役割を担いながら、チャレンジングな仕事も進めていくことが、当社の基本姿勢です。
当社は充実した社員教育システムを有していますが、 さらに今後は社員のスキルを向上させる機会の拡充を図っていきます。
当社にはDX関連のスキルを学ぶM3Harbor※1という教育機関があるのですが、その機関のさらなるレベルアップを実践中です。現在、我々が検討しているグループ共通保険契約管理プラットフォーム作りへの参加を希望する社員に手を挙げてもらい、今後の仕事につながるスキルをM3Harborで学んだ上で、共通プラットフォームの準備業務に携わってもらいます。

ナンダ これまではM3Harborで学んだスキルを活かす機会がないという課題がありました。その課題が、共通プラットフォーム作りのような事例が増えることで解消されつつあります。M3Harborでトレーニングし、学んだことを活用できる業務にアサインする環境整備が進んでいるのです。

安藤 その通りです。Salesforceというプラットフォームを使った仕組みをグループ各社が導入する際に必要なスキルをM3Harborで学ぶプログラムも、2025年度に開始しました。この取り組みで、Salesforceに精通した30名以上のチーム作りに成功しています。

ナンダ 2030年以降、Daiichi Lifeグループは、保険を販売するテクノロジー会社へマインドシフトしていく可能性があると思っています。そうしたビジョンを踏まえ、既存システムや保険業界に精通した現在のメンバーの成長を促すことが必要です。社員の学びの場としてのM3Harborの存在意義は、非常に大きいと考えています。

安藤 同時に、グローバルコミュニケーションスキルの向上にも取り組んでいます。ナンダさんのようなバイリンガルの方が社内に増えていますし、2026年度からはインドのトップクラスの大学生にも新卒採用で入社いただいております。そうした人たちと切磋琢磨しながら仕事をする経験から、新たな知見を得てほしいと思います。

  • ※1
    社内における多様な人財が集まり、スキルを習得し、それぞれの目指すキャリアへと“出航”していくことを支援する人財育成のハブ機能を持った機関です。名前の通り「Harbor(港)」をコンセプトに、社員が集まり、スキルを積み、そして目的地へと向かうための基盤となる場所として設計されています。

積極的に企画提案を行う姿勢を重視

安藤 共通プラットフォーム以外にも、グループ共通化を検討中の事柄は多数あります。当社は、Daiichi LifeグループのIT部門の幹部とタッグを組み、さまざまな業務に取り組むことになります。
また、グループ各社で共通化すべき機能や仕組みについて、当社が一元的に企画・開発し、サービスとして提供する取り組みを2025年度から始めました。いわゆるシェアードサービス的なものでサブスクリプション事業と呼んでいますが、すでにいくつかの製品を開発してグループ会社への適用を進めています。
サブスクリプション事業やグループ共通化に関連する業務を進める上で重要なのが、DLTXが能動的に企画してグループに提案する姿勢です。提示された要件に応じて開発する従来の仕事の仕方から、大きなパラダイムシフトが今まさに起きています。
Daiichi Lifeグループが保険業から保険サービス業へと進化を遂げるには、ITやデジタルが必要不可欠です。ITやデジタルのケイパビリティを持っているのは、グループ内で私たちだけ。 各グループ会社からの期待値は高まっており、その期待に応えたいと考える社員も増加しています。

チャレンジ精神旺盛な若手のキャリア構築をサポートするために

安藤 採用については、まずITやテクノロジーが好きな人にぜひ仲間になってもらいたいですね。チャレンジ精神旺盛で、失敗を恐れずにチャレンジしたい人にも期待しています。

ナンダ 新しいことにチャレンジする若手の社員のために、ロールモデルになるようなキャリアを持つ先輩との接点を増やすことも重要です。「この人のようになりたい」と思える先輩と直接話すことで、自分のロードマップを策定しやすくなります。会社全体で、若い社員のキャリア構築のサポート体制を作っていきたいと考えています。

インドでの開発拠点作りと採用活動を実践

安藤 GCC(グローバル・ケイパビリティ・センター)は、パートナーであるキャップジェミニ社とともに運営するインドの開発拠点です。設立から約1年足らずですが、現在日本向けの仕事に従事しているインドのメンバーは約50名、案件数は10を超えました。DLTXはビジネス側とインドの開発者をつなぐブリッジとしての役割を担っています。設立したばかりで当然課題もありますが、想定よりも順調に進んでいると評価しています。

ナンダ 現場からいろいろとお話を聞いていますが、最初の拠点立ち上げに携わっている社員の方々は本当に大変です。彼らのおかげで今後GCCの業務を担当するメンバーの負担は少なくなるでしょう。

安藤 インドでの採用活動は、GCCと直結するものではありません。2年前に初めてインドに行ったのですが、若い人の多さと活気に驚きました。インドには理系の優秀な学生が多く、日本が好きな人も多いことを知り、新卒で採用しようと考えたのです。
私は新卒で第一生命保険に入社して以来、海外で仕事をする機会はなく、海外の人といっしょに仕事をしたのも、2023年にCIO兼CDOとして当時の第一生命ホールディングスにいらっしゃったスティーブン・バーナムさんとの業務が初めてでした。
ナンダさんやバーナムさんと仕事をしてみて、本当に学ぶことが多いし、成長できたと感じています。DLTXの若手メンバーには、私が若い頃に経験できなかったグローバルな人たちとの仕事を経験してほしいですね。グローバル化に向けた試みがここまで進んでいるのは、日本の金融機関系のシステム会社では当社だけだと自負しています。