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イノベーションの現場から

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保険とテクノロジーを融合させて
イノベーションを創出する

  • 野田 憲二

    常務執行役員デジタル推進部長
  • 鈴木 玉緒

    デジタル推進部(Dai-ichi Life Innovation Lab勤務)Digital Architect
  • 伊藤 翔

    デジタル推進部(Dai-ichi Life Innovation Lab勤務)Digital Architect

※所属は取材当時

Innovation 01InsTechとは何なのか?

野田:
InsTechとは、第一生命が打ち出した造語で「Insurance(保険ビジネス)」と「Technology(技術)」の両側面から生命保険事業独自のイノベーションを創出していくための試みや仕組みを意味します。
例えば、保険の新規契約の手続きは未だにアナログですが、そこがデジタルに変われば、利便性が格段に向上します。加えてそこにAIを取り入れて付加価値を加えれば、お客さまに第一生命ならではの新たな体験を感じていただくことができ、選んで頂きやすくなるはずです。
私たちはInsTechを通じて、お客さまへ新たな顧客体験を感じていただくことを目指しています。

Innovation 02AIで、最適な保険プランを
提案できるように。

伊藤:
私は第一生命の社員とともに、ビジネスを起点としたイノベーションの創出を目指し、日々リサーチや実証実験等に取り組んでいます。一昨年度はAIを活用したイノベーションを模索し、お客さまへの最適な保険見直し提案実現に向けた企画・実証実験に携わりました。
これまでは、お客さまのライフスタイルやニーズの変化に応じて、営業職員が自身の経験や知識から保険の見直し提案をしてきましたが、これからは、経験の浅い営業職員でもAIがレコメンドした最適なプランを提案することが可能です。
他にも、保険料が高くて保険の契約を躊躇している若者向けの少額短期保険のサービスの企画・実証実験など、保険に関する幅広い分野に挑戦しています。

Innovation 03全社員が活用できるデータ分析
プラットフォーム構築に向けて。

鈴木:
私はテクノロジーを起点としたイノベーションの創出を進めています。具体的には、スタートアップ企業や先進的な技術をリサーチして、新しいサービスの創出や第一生命が抱えている課題の解決にアプローチできないか検証をしています。昨年度は、AI等の先進技術を取り入れた全社共通のデータ分析プラットフォームの構築を検討しました。一部のデータサイエンティストだけでなく、第一生命の社員全員がデータを参照して活用できるような仕組みです。
私たちの仕事は、日頃の情報収集が欠かせない業務です。また、現場を知らずに、本当に求められているものを提案することはできないため、各部門と密にコミュニケーションをとることも大切にしています。

Innovation 04難しいから面白い。自由だから大変。

伊藤:
先ほどのAIの件もそうですが、第一生命としての「初めて」に挑戦できるところにやりがいを感じます。また、あくまでも発想の段階にはなりますが、どの事業領域にアプローチするのか、どのような課題を設定するのかも自由です。解決策についても制約はありませんので、どこまでも自由に発想できる点に面白みを感じます。ただ、誰もやったことがないことであるが故に手探り状態で進むことになりますので難しさも同時に感じています。

鈴木:
「大変」と「面白い」っていう二つのワードがせめぎ合っています(笑)。自由度が高く、真っ白いキャンバスを渡されて、自由に描きなさいと任せられるようなイメージなので、自分たちでゼロから調べて学んでゴールを決めなければなりません。その過程は大変ですが、自分の成長とやりがいを感じられます。

野田:
大変という輪と、面白いという輪があり、それがシンクロしたときに仕事の楽しさを感じられると思っています。最初は面白い輪はとても小さいはずです。ただ、小さな仕事でもよいので1つを完遂すると、シンクロの意味を感じることができ、仕事の面白みや、やりがいが分かると思います。

Innovation 05求める人財像は?

伊藤:
一番必要なのは好奇心だと思います。世の中の流れ、技術革新、第一生命という会社の方向性を頭の中に入れておく必要があります。また、自由な発想からビジネスの課題を探索していくという点で、提示された要件に基づき作る内容を固めてから行うシステム開発とは180度、仕事のやり方が変わってくるので、そういった思考の転換ができる人が向いているのかなと思います。

鈴木:
コミュニケーションが大事です。ITの仕事は、パソコンに向かってもくもくと作業をするイメージですが、この部署ではそうではありません。プログラミングスキルは自ずと身につきますので、その前段階の部分、人と話す力とアウトプットする力が重要です。

野田:
ここの仕事は自由度が高くても、最終的には第一生命の事業として成り立つ「仕事」にしなければなりません。そのためには第一生命のこと、そこで使われているシステムを俯瞰して知っておく必要があります。それに加えて日々インプットは尽きませんので、新しい情報を学びながら自ら考えることを気持ち良いと思える人が向いていると思います。