役員対談 - AIへの取り組み

AI・データ活用の仕組みを構築し、新たな価値の創出を推進

  • フィゲン・ウルゲン(写真左)

    株式会社第一ライフグループ 執行役員/Group Chief Data and AI Officer(CDAO)

  • 柴田 忠彦(写真中)

    AI・Data Exploration and Execution Center(ADEX²) グループ長/リードエキスパート(データサイエンティスト)

  • 石井 清崇(写真右)

    AI・Data Exploration and Execution Center(ADEX²) グループ長/リードエキスパート(データサイエンティスト)

グループ全体でAIを活用するための仕組み作りを行う

ウルゲン 我々の目的は、Daiichi Lifeグループ全体でAIを活用するための仕組みやプラットフォームを作ること。どうすればグループ内で活動する皆さんが簡単にAIを使えるのかというテーマに挑戦しています。
Daiichi Lifeグループでは、AI・データ活用を進める上で、グループ全体の認識を一致させ、ビジネスに必要な部分にフォーカスを当てることを重視しています。
DLTXに新設されたADEX²では、ビジネスに必要なAI活用の仕組みを作っていく中で、 まだ誰も試していない事柄をPOC(Proof of Concept:概念実証)などで探っています。
私が柴田さんや石井さんとコミュニケーションをとる機会のメインは、スポットライトミーティングですね。このミーティングでは、プロジェクトごとに使用する技術や問題点などを話し合っていますが、お2人が考えているAI・データ活用の重要点を改めて聞かせてください。

柴田 AIやデータサイエンスの進展や変化のスピードは非常に速く、たえず勉強し続け、吸収し続けることが必要です。情報収集やキャッチアップを全てやり切るのは困難ですが、そうした中で大きな動きを捉え、今後のトレンドや変化をある程度予想することが重要だと考えています。

石井 ADEX²には、投資リスクの回避という目的も一定程度あります。注目されている新技術やツールを、まず我々が小規模なPOCで試すことで、投資リスクを抑えるわけです。
その上で、情報を収集しながら「ここは変わらない」という部分を見極め、 10年後や20年後のビジョンを描いていきます。適宜、ビジョンの修正についても判断します。

柴田 従来は人が行っていたコーディングをAIが担うことが可能になり、求められるスキルに変化が起きています。AIに任せることのできる領域が広がった結果、我々は新たな価値の創出に向けた思考や挑戦に時間を使うことができるようになりました。

激しく変化するAI関連領域に挑戦するために

ウルゲン 急速に変わっていくAI関連領域では、グロースマインドセットをもって仕事に取り組む人が、成功しやすいと感じています。
私は2年ほど前から、全然知らないことに毎年ひとつ挑戦することを習慣にしています。昨年はハングル語、今年は縄跳びに挑戦中です。ビギナーズマインドをもって知らないことに取り組むことで、柔軟な発想や姿勢を養うことができます。これは仕事にも役立つものです。

柴田 私はAIに関する論文を読むのが好きで、できるだけ最新の論文にふれるようにしています。変化が激しいからこそ、AIに関するアカデミックな考え方や歴史、背景などを論文で理解することが重要だと思っています。

石井 私はバンド活動をする当社の軽音楽部の部長を務めており、AIに作曲やアレンジさせた曲を演奏し、新鮮な刺激を受けるようにしています。元々好きだったものとは異なるジャンルへの挑戦は、今までと違った思考回路の発見につながります。

ウルゲン 我々3人とも、それぞれ違う方法で何かに挑戦し続けているわけですね。

ADEX²の使命はAI・データを探求して実行すること

石井 2026年4月に誕生したADEX²は、AIやデータサイエンスを活用して、Daiichi Lifeグループ全体のDXや新しいビジネス創出を推進するセクションです。AIの最先端を学ぶ機会を提供することで、社員のスキルアップを図る場としての役割も担っています。

ウルゲン ADEX²の名称は、AI・データに関するExploration=探求とexecution=実行の両方に取り組む部署であることを示しています。
業務の効率化やコストダウンといった現状のグループの課題に対応しながら、今後ビジネスで活用できそうな技術やツールの開発といった、将来に向けた活動も展開しています。
例えば、デジタルカスタマーというソフトウェアプロジェクト。バーチャルの顧客を作って、我々のお客さま向けの活動などについてデジタルカスタマーに質問し、その回答に基づいて推論の策定などを実践しています。
現状、ADEX²のメンバーは2~3のプロジェクトでの活動を同時に進めています。直接ビジネスに貢献できるプロジェクトで活動しながら、同時に調査・研究をテーマにしたプロジェクトの仕事も担っているわけです。飽きずに楽しみながら仕事ができる職場環境は、とても大切なものだと私は思っています。今後もパッションをもって仕事に取り組むことのできる環境を整備していきたいですね。

石井 当社にはDX関連のスキルを実践的に学ぶM3Harborという教育機関があります。今後、ADEX²とM3Harborとが連携して人材育成に取り組むことになるだろうと考えています。ADEX²のスタッフが社内のさまざまなセクションで経験を積み、そこで得たドメイン知識を持ち帰り、ADEX²での活動に活かす機会も増やしていきたいですね。

好奇心をもってあきらめずに前進し続ける人を求む

ウルゲン これから我々の仲間に加わる人々には、どのようなことを期待していますか?

柴田 我々が取り組んでいるのは非常に変化の激しい分野です。いろいろなことに探求心や興味をもって挑戦し続けたいと考えている人と、いっしょに仕事をしたいですね。

石井 私も、好奇心をもって学び続ける姿勢が何より大切だと思っています。失敗を恐れずに挑戦することも重要です。失敗するリスクがあるからやめておこうという発想ではなく、リスクはあるがチャレンジしようという姿勢が大切になります。
失敗してもただでは転ばないこと、失敗をナレッジに変えることも、非常に重要な要素のひとつです。
くわえて、いっしょに仕事をする人々の多様性を尊重しながら、業務を進めることができる人であることも、大事な条件です。

ウルゲン 所属する会社やセクション、国籍などを問わず、プロジェクトが完了するまでチームで協力し合って仕事を進める姿勢は、必要不可欠なものです。
失敗してもあきらめずに、また立ち上がって前に進もうとする姿勢もたいへん重要だと思います。そうした姿勢をもっている人に、ぜひ仲間になってもらいたいですね。